機動戦士ガンダムSEED DESTINYにザクが出ることについて*1
デス種*1に、ザクウォーリアとザクファントムというモビルスーツが出る*2ことで色々思ったりもしたんですが。
今までも
リニューアルした鉄腕アトムにリニューアルしたプルートゥが出たり
リニューアルしたウルトラマンにリニューアルしたバルタン星人が出たり
リニューアルしたゴジラにリニューアルしたモスラが出たり
リニューアルしたガメラにリニューアルしたギャオスが出たり
リニューアルした鉄人28号にリニューアルしたブラックオックスが出たりは、した。
そういう意味では本来、ガンダムとザクは表裏一体で、セオリーが出来る前は「ガンダムならザクが出て当然」と言えても良かった。
ザクだけは特別だった。 「ガンダムといえばザク」だった。
その思いがあったから、 逆襲のシャアやＦ91やＶにザクが出なかったのは残念だった。
（もっと言えばガンキャノンやガンタンクも見捨てないでよという思いもあった。Ｆ91に出たけど。）
Ｆ91のとき安彦良和氏は「なんでモノアイのＭＳをやらないんだ」って言ったという。
それもやっぱり「ザク」の魅力には代えがたいものがあったからだと思う。
しかし、状況は変わっていった。
1ｓｔが神格化され、ＵＣ以外のガンダムの前例が重なり、「踏みこんではいけないセオリー」が作られていった。
Ｇではガンダム以外の全てがなかった。
ＷやＸに至るともう「ガンダム以外の名前は出さないようにしよう」というルールが出来てしまった。
そうなると、Ｆ91とＶとＧとＷとＸと種にザクとかが出なかったことでザクは神聖化されて、みんな安心した。
一方そういうMSの流れの中で、（1ｓｔも含めて）ザクの遺伝子を継いだＭＳは鬼のようにたくさん出た。
でもそれもザクがあればこそで、 どんな新ＭＳを出してもザクを超えるネームバリューを獲得することはできなくって・・・。
リーオーはいい線いってたけど。
まあガンダムSEEDは他の部分ではずいぶんデリカシーがなくって、機動戦士やハロを使ってみたり、ザクやシャアやホワイトベースの真似事をしたりはしたけど、それでも、「ザク」という名前にに踏みこむことはしなかった。
しかし、福田己津央監督はここに来て、「もういっちょやってしまおう」と思ったんだろうね。
福田発言を読むに、彼は、過去のガンダムの紡いできた歴史に対してはリスペクトを感じていないから、そういう意味では福田監督らしい決定とも言えるのかもしれない。
ガンダムSEEDには、ジンがあった。
「ジンはSEEDにおけるザクである」って、アストレイの解説で誰か言ってた。
あれだけジンという名のザク改良機を出しておいて、ゲイツと言う名のゲルググも出しておいて、ここに来て、 ザク。
結局ザクを超えるインパクトのＭＳは出なかったってことか。
やっぱり、 ザクには勝てなかったのだ。
にせザクをいくら出しても、にせザクはにせザクでしかなかったのだ。
ザクが勝ったのだ。
＿|￣|○
ザク好きなんで、期待しておきます。
