短編を描いている。

自分が描いたどのネームも、決定的な自己嫌悪に陥っているので好きになれない。
今の僕にキャラクターに恋愛を語らせる素養はあるのか。立派な説教をたれさせるほどの徳はあるのか。ひとを小馬鹿にしたギャグを描ける度胸は残っているのか。
でかいハッタリをかまして笑って逃げる自信があったうちは幸せだったと思う。あるいは、それを武器に、テクニックにできたころは、もっと幸せだったろう。
でもそんなことも仕事に行って帰るうちに忘れてしまうのだし。また思い出すけど。
結局自分のスタイルを起点に、先に進むしかない。
ストックの中から、ひどくぜろぜくしむ度の高いものを選んだ。
あとは、そのストレスを線に出さないこと、楽しむことだ。

短編「アルティメットラブストーリー」執筆中。