愛すべきダラダラ微妙映画「リンダリンダリンダ」を楽しむ。

なんだか見終わってしばらくすると、どんどんいい映画だったような錯覚にとらわれてきました。
12月には津での公開も決まったこの映画。
どうも、ズルズルひきずりこまれてきてます。


映画「リンダ リンダ リンダ」オリジナル・サウンドトラック
●映画「リンダリンダリンダ」のサウンドトラック。
映画の性質上、ヴォーカル曲が多いのが嬉しいサントラ。
しかし、映画よりうまい気もする。
ロックを際立たせるための控えめなBGM郡も心地よい。


あとは、「風来坊」がなかなかよい。
はっぴいえんどのオリジナルとはまた違ったトリップ感がある。




we are PARANMAUM
●映画「リンダリンダリンダ」の劇中で結成されたバンド「パーランマウム」のアルバム。
映画のサントラとはけっこうアレンジが違う。
うまくないし、声も通ってないし、声自体も好みじゃないんだけど、それでもなお、心に突き上げてくる感じがする。
通勤途中で聴いて、不覚にも「僕の右手」でぽろぽろ泣いてしまった。
この歌は僕にとって特別な意味を持つ歌。
でも、ブルーハーツ由来の曲たちと、それ以外の曲たちとの落差がひどくて・・・(悪いわけではないんだけど・・・)
たまらなくヒロトの声が聴きたくなった。



リンダリンダリンダ (竹書房文庫)
●小説「リンダリンダリンダ
「小説で付け足した部分」、あるいは「映画版で描き切れなかった部分」が、すみずみまでひとつ残らず、蛇足。
カットされるべくしてカットされたものがこの本にある。
この小説を読んだことでかえって映画版のスゴサがわかって、なんか映画版の評価が高まった。



リンダ リンダ リンダ オフィシャルブック
●「リンダリンダリンダ」オフィシャルブック
読みごたえがあって、いい本です。
しかし、せっかく映画内でコンセプトの中におさめているのに、インタビューでコンセプトからはみだしまくった視点で「リンダリンダリンダ」を語ってしまう監督。
もはやよっぱらったオヤジでしかない。
こまったもんだ。