「トップをねらえ2！」について考察

炎の!！熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵超能力ロボットスペクタクル大河ロマン。


ついに「トップをねらえ2！」の最終話をレンタルしてきました。


そのむかし、学生時代の夏に深夜放送で「トップをねらえ！」第１作（全６話）の放映があり、
特にラスト２話に、凄まじい衝撃を受けたものです。
ハッタリとパワーの男らしいアニメ。
庵野秀明の才能が爆発していた。
かっこよくて熱くて無茶苦茶で大好きだった。
「新世紀エヴァンゲリオン」や「ふしぎの海のナディア」もこれがあったからこそ。
ラストシーンの感動は今でも忘れられない。


で、続編製作のニュース、です。
これでもかと綺麗に完結しまくってる、「トップをねらえ！」に続編が出るという。
第一印象は良くなかった。
最初にデザインだけ見たときはキャラもメカも別物？と思った。
それでも気になった。「トップ」だから。


というわけで私は、「トップをねらえ2！」（全６話）を、
ちまちまレンタルして見てました。


見てみるとこれが、けっこういける。
様々な要素でトップの魅力にあふれている。これは良い物になるかも。
不安は期待に裏返った。


しかし、「トップ」第１作の真髄はクライマックスにあったので、
今回も最後まで見るまでは最終的な評価はすべきでないと考えていました。


さてさて、
最後まで見た結論を申しますと、


最　高　。



前作を一切汚さず、最善のかたちでリスペクトすることに成功した作品になったな、と。


よかったです。
鶴巻和哉監督、あっぱれです。


ディスヌフかっこよすぎる。
ダイバスターでかすぎる（ｗ
そして、声優さんの叫びっぷり！これこそ「トップ」！


最後の驚きの展開、第１作のファンには、
このラストシーンには、たまらないものがありました。


前作にはない要素や、前作から欠落した要素も多いのですが、
これが独立した作品としても非常に、価値を高めている。
また、こういう点で優劣をつけるには、もったいない（両）作品だと思うのです。


まあ・・・それでも優劣はついてしまうんだろうけど。


これでとても「トップ」の世界観も広がったし、
様々な可能性を広げたと思う。
このことを、やっと、素直に嬉しいと思えます。


僕は以前、完結編の劇場版を見にいった「新世紀エヴァンゲリオン」が
病的な結末を迎えたことに対して、どうしようもない困惑や憤りを覚えたものです。
そんな作品性に対する評価（？）はあるけど
多感なときに「エヴァ」によって心の中を荒らし回られたことは、やっぱりトラウマになっている。
だからこそ庵野秀明＆鶴巻和哉の両氏が変えようとしている「エヴァンゲリオン新劇場版」のラストの方向性に、僕はちょっと期待しているのです。
不安とか、いじらないほうが、という気持ちもあるけど、一義的には期待。


人類の未来を信じる、というテーマに関しては、同じガイナックス作品では
「トップをねらえ！」シリーズのほうが、現在リードしていると感じる。


今後、エヴァもトップも劇場化するけど、
どちらも、僕にとって大切な映画になるといいなと思っていますよ。