最近読んだ漫画を7つほど


「風帝」10巻執筆の追いこみの間、見ずに録り貯めしてた番組が、少し消化できてきたぜろぜくしむです。
反省が多くて、非常にもやもやする。
もやもやもやもやもやもやもやもやする。
11巻、夏に出せないか、挑戦してみます。


最近読んだ漫画ー。


ずっとブログさぼってたので色々あります。何ヶ月も前に読んだのも;

アニメがお仕事! 1 (ヤングキングコミックス)
アニメがお仕事!
今回の超イチオシ。
魔法騎士レイアース」「勇者特急マイトガイン」「勇者警察ジェイデッカー」等で知られる石田敦子さんが描く、アニメ業界漫画。
熱量が半端ない。
凄まじいほどの「作品作り」への執念と意欲。
人間関係や業界の裏表も、リアルに包み隠さず描いている。
情念を滑らかに殴り描いた絵は、読みはじめは抵抗あったんですが、慣れてくると魅力あるように見えてくる不思議。
もうこの絵、大好きです。
ドロドロしていて、生き馬の目を抜くような厳しい業界の中、それでも前向きに明るく自分の仕事に立ち向かうイチ乃がたまらなく、畏敬の念を感じずにはおれない。
作品作りに打ち込む姿は美しく、見ていて気分が良いものですね。
あと、秋葉さんというキャラがいるんですが、こういうひとにはなりたくないと心から思いました。


創作に携わるひとにとって、色々感じることの多い作品だと思います。そういう方におすすめ。


ちょこっとヒメ 1 (ガンガンWINGコミックス)
ちょこっとヒメ
ねこかわいい、いぬかわいい、
それだけの漫画なんだけど、癒されました。
てゆーか、かわいいということは無敵です。最強です。
かわいすぎて俺やばし。
主人がいなくなったと思ってヒメが憔悴しきったところに主人が帰ってきたシーンで、感動してうるうる。


★サユリスト
ほしのゆりかさん(旧:果竜さん)のコミティア新刊。
いろいろテクニカルな展開で飽きさせない短編3作品。良作です。
アイデアの膨らませ方や、原稿用紙の使い方、原稿執筆のプランの立て方など、勉強させていただきました。

機動戦士ガンダムALIVE(1) (KCデラックス)
機動戦士ガンダムALIVE
これがどういう漫画かというと


「今までの色んなガンダム作品に出てきたメカをかたっぱしから出す」
「キャラは全部新キャラ」
「舞台は現代日本」
「あちこちに過去のガンダム作品のオマージュ」


・・・という、とんでもない作品。
この原作が、かつて機動戦士ガンダム公式百科事典―GUNDAM OFFICIALSという分厚い百科事典を出して話題になった、皆川ゆか氏。
こりゃないだろと思いつつ読んでみたら、結構新鮮で面白かった。
ガンダム好きも、まったくガンダム知らなくても、それぞれ楽しめるようになってる。


最初、「誰やねん」みたいなキャラが「ガンダム」と「Zガンダム」に乗って、東京でザクやドムと戦いはじめた時は驚きと怒りでどうにかなりそうでしたが。
読み進めていくと、結構ありです。
いや、なしだろうと怒りたくなる部分も含めて、楽しめちゃう。
今後が楽しみですよ。 


しかし、よくこんなアイデア考えたな。
既存のプラモを売るための企画だとしても、恐るべきマーケティング戦略(爆)

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)
★フラワーオブライフ
高校漫研を舞台にした、よしながふみ先生の漫画。
書店でおすすめされていたので読んだんだけど、まとまりが悪くて散らかってたのが残念なかんじ。
ふろしきがあっちに広がり、こっちに広がり、といったかんじで。
ひとつひとつのエピソードは面白いんですけどね。
メインテーマが存在しないしんどさを感じる。キャラクターも絞れてないし。
主人公たちがコミティアに向けて漫画を描く、という場面があって
コミティアという単語がこういう漫画に出てくることにちょっぴりどきっとしたりして。
好きな部分も多くて必死に読んじゃっただけに残念な部分が余計にのしかかってくる感想。
でもとても面白かったです。(面白かったんかい)


★俺と自販と、時々、オッサン
ヤングアニマル9号掲載の肥谷圭介さんの短編。
加藤公平さん原作。
作品を発表するごとにどんどん絵が洗練されていってる肥谷さん。
原作つきでも、今までの肥谷作品で描かれてきた哲学や手法が、今作でも完璧に生かされている。
圧巻。
「自我のある自販機との心温まる交流」というテーマの物語は、村枝賢一さんが増刊サンデーに連載してた漫画「光路郎」でもあったけど、それぞれ違う良さがあっていいものです。
オチが正反対なのも好対照。
よい作品を読みました。


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重機人間ユンボル
シャーマンキング」の武井宏之先生の新連載、速攻で打ち切られて、全1巻完結。
ジャンプでは読みにくい漫画だなあ・・・と思ってたけど
こうして1冊にまとまると、じっくりとさっくりと良い感じに読めます。
設定が良く出来てるだけに打ち切り残念。
物語が始まる前に打ち切られてしまったなーって感じ。
でもこの漫画嫌いじゃないです。むしろ大好きです。
もう少し続いてたら違ったのかもしれない。





と、好き勝手レビューさせていただいて
自分の漫画が他人の漫画をどうこう言えるレベルじゃないのが恐縮ですが
今日レビューした作品群は「創作の可能性」を感じたものが多かったです。私も精進せねば。