エヴァの映画見た!すごかった!
どんだけぇ〜!!(もーええっちゅーねん)
ぜろぜくしむです。
10年たって、「エヴァンゲリオン」も「ヱヴァンゲリヲン」になりました。
エヴァの話はやばいですよ。
なぜかというと、エヴァを見た人というのはなぜか、必ず、「語りたがる」んです。
そういう作品なんですね。こわいですねえ。おそろしいですねえ。
私はいま、エヴァを見てきた人です。
語りますよ。
なつかしいですね、新世紀エヴァンゲリオン。
TV版放映が、1995年から1996年。
映画が、1997年の3月と7月。
当時私は、大学2〜4年生でした。年がばれるな。まあいいか。
エヴァが始まる前にも、「王立宇宙軍」「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」といった連作にはまっていたので、エヴァも「見てみようかな」と見始めたんですが、インパクト抜群で「これはすごい番組がはじまった」と、みるみるうちに周囲が騒然となったのを覚えています。
当時は、2本目の映画が終わって、その病的な内容に、潮が引くように冷めてしまいましたが。。。
以前にこのブログでも何度か書いたような気もしますが、僕はエヴァが「死ぬほど好き」な部分と「死ぬほど嫌い」な部分があって、ずいぶん複雑な思いがあります。
見る人の感情や神経をぐるんぐるんと刺激する、独特の作品でした。
そういう部分も含めて、自分にとって極めて特別な作品です。(そういうひとも多いと思います。)
1997年には何人かと一緒に見たんですが、今回、そのうちのひとりと、一緒に見ました。
10年ぶりのエヴァ新作。
今回の期待要素は
もう今の庵野監督は、クリエイターとしての精神病ではないということです。
キューティーハニー実写版なんか見たらよくわかります。
つまり、真正面からエンターテイメントに立ち向かったエヴァが見れるということ。
で、今回の新たな映画化は、同じ部分、新たな部分を織り交ぜつつ、新作としてエヴァを4作品に仕立てなおすという試みです。
この狙いを良しとして見た場合、感想としては・・・
「大成功」!!でした。
いやー。面白かった。
最高でした。
映画が終わって、見おわった人たちから拍手が出ました。みんなしました。
これ、なかなかないことですよ。
それで、僕も少し拍手しました。
シンジも綾波もミサトさんもゲンドウも、相変わらずでした。
「エヴァの面白い部分はこういうところ」というのを、的確に絞って、より洗練させて提示している。
驚いたのは、違和感らしき違和感を、まったく感じさせなかったところ。
前作からこれだけの時間が経っていて、ストーリーも細かいところで変わっていて、作画も全部描きなおしているのに、前作のファンが見て、まったく違和感を感じさせなかった。
3体の使徒も新しい解釈や戦い方をしているのに、極めて納得出来るんですね。
それと、声優さんの演技もほとんどブランクを感じさせなかったのも嬉しかったです。
オリジナルキャストが再結集して、なおかつ衰えを感じさせない演技をしてくれた。嬉しいです。
スタッフも凄まじい。なんせ、監督が5人いる。
庵野秀明総監督、鶴巻和哉監督、摩砂雪監督。
コンテが「ローレライ」樋口監督と、「エウレカセブン」の京田監督。
編集も、同じく庵野監督の関わった作品の「トップをねらえ」の2作が映画になった時には、ちょっと不自然な編集がされていて残念だったんですが、今回はほとんど気にならなかったです。
名ゼリフの数々もそのままで。
かつてのエヴァが、自己崩壊の終末を迎えたあと、当の庵野監督やガイナックスをはじめとして、クリエイターたちはずっと、「エヴァ以外の物を作ろう」という方向でやってきたような気がします。
そして10年たって、庵野監督は「結局エヴァ以降、エヴァを圧倒するものは出なかった」と考えた。
ここで庵野監督は
「じゃあ、最高のエヴァを作ろう」
と思ってくれた。
そして、少なくとも1作目は、エヴァの初期衝動がめいっぱい詰まった、エヴァの魅力に満ち溢れた作品になった。
あの名シーンを、クライマックスに昇華させてくれた。
嬉しくてねえ。素晴らしかったです。いきててよかった。
庵野監督ありがとう。
若い頃は嫌な気分にさせられて、庵野てめーコノヤローなんて、思いもしましたが、
それもまた、今にして思うとゼーレのシナリオ通りだったということなのかあ!(なにいってんだか)
朝の上映が終わって映画館を出ると、山のような人が行列。大盛況。
朝の上映でよかったー。
つーわけで、オススメです。
エヴァを全く見たことのない人にも、ぜひオススメしたい。
いけますよ。
はい、語ってしまいました。
エヴァというのは、そういう作品なんですね。
こわいですねえ。
おそろしいですねえ。
それではみなさん、またお会いしましょうね。
さいなら、さいなら。
(なぜか淀川さん)