伊勢で、映画「リンダリンダリンダ」鑑賞。

リンダリンダリンダ (竹書房文庫)
女子高生が文化祭でブルーハーツ演奏に挑む、というおはなし。
「ブルーハーツの魅力に引きずり込まれていく気分」というものがよく表現されていたと思う。
小品だけどちょっと素敵な青春映画。


「歌が下手だ」とかいって批判されてるけど、
この映画は「シロウトがブルーハーツを歌う映画」なのだから、
むしろシロウトっぽさが全面に出ているのがいいのだ。下手でいいのだ。
すがすがしかったのだ。


そして、ラストシーンで、彼女たちの演奏が終わった直後に、エンドロールで流れる本物のブルーハーツの「終わらない歌」。
これがすごく効いてる。
コピーとホンモノの間のギャップと、美しさ。


ヴォーカルの「ソンさん」役は韓国人留学生という設定で、売りみたいだったんだけど、演出や脚本的にはあくまで「一般的な外人」といった演出だったように感じた。
表面的には韓国なんだけど、演出における中身はいわゆる「ガイジン」でしかなく、「韓国である必然性」はないように感じたし、韓国的なものは感じなかった。
アメリカ人でも中東の人でもアフリカ人でもいけるような気がした。
逆にいえばそれだけ「ソン」というキャラクターの個性が強かったんだろうけど。


それにしても今年はよく映画館に行く年だなあ。
ハウルローレライZガンダム逆境ナインリンダリンダリンダ、もう5本も見てるや。