今日のモニュメント(30)「碧の調べ」ちゃん(東京駅)

「碧の調べ」作:一色邦彦氏(東京駅)



日本の誇る、その名も名高き「東京駅」の地下では、
日本を代表する彫刻家・一色邦彦先生の作品
「碧の調べ」ちゃんが、今日も髪をかきあげておられます。


「ファッサー!」っていう髪の毛がなびく音が聞こえてきます。
その碧き調べが駅じゅうを満たしてい(るような気がし)ます。


彼女について検索してみると、


「いつも膝の上に一円玉が置かれている」


と書いている人がいました。


「いつも膝の上に一円玉が置かれていると聞いたけど、置いてなかったので置いておいた」
と書いている人もいました。


そうなんです。
僕がみたときも確かに彼女の膝の上には一円玉が置かれていました。


誰かがお賽銭感覚で一円を置いたことがきっかけとなって、
「常に一円置いておく、置いてなければ誰かが置く」
そういうものなのだ
という「碧の調べの像・特別ルール」を確立してしまったんでしょうか。


というわけで
今日も丸の内の地下では、碧の調べが響きわたります。


「ファッサー!1円おくれよ!ファッサー!」


いつまでもいつまでも響き渡るのでした。